ZAKKA展2
新しい「雑貨」のカタチ

2010年に続き第2回目のZAKKA展です。今回は新しいメンバーも加わり、11名のパッケージデザイナーが自由な発想で「雑貨」をデザインしました。

「雑貨」とは生活の中で使われる様々な物品の総称です。「雑」には「色々な物が混じり合う」という意味があります。例えば「雑談」や「雑学」と言えば、気負いが無く楽しい印象があります。「雑貨」にもそれらと同じような身近な気楽さがあり、それが独特の魅力につながっているのだと思います。

パッケージデザインなど商業デザインの大半は、発注元からの依頼を受け、それに対する答えを出すという枠組みの中で行われています。ZAKKA展では、デザイナーはそうした枠組みから離れ、純粋に自分が作りたいものをデザインする事を趣旨としています。自らの創造力を武器に企画を立て、デザインをし、作品として具現化する事・・・そこには各人が抱いているデザインに対する情熱、好奇心、思考、哲学が自ずと現れてきます。主体性を持ってデザインするという事は、デザイナーのひとり一人が、デザインという行為の意味を自らに問いかけ、再発見していく機会でもあるのです。

「雑貨」という多様性を包含するテーマのもとで、11名それぞれの感性とスキルによって誕生した品々は、既成の枠を超えたデザインの新たな可能性を指し示すものとなるでしょう。